子どもを怒ってはいけない
幼稚園や小学校では
「怒ったり脅したりして言うことを聞かせる教育」から「怒らない教育」へと
変わってきました。
つまり、”怒らない子育て”は国単位で認められているということです。
もちろん、これは親にとっても同じことです。
”怒らないとわがままな子どもに育ってしまうのでは??”
これは大きな間違いです。
逆に怒るとわがままで言うことを聞かない子どもが育ってしまいます。
本記事では 「怒らないで子どもを育てる方法」 「怒らない子育てが良い理由」 について元教育者である私が解説していきます。
1 怒らないで子どもを育てる方法
いつから始めた方がいいのか
結論から言うと0歳からすべきです。

なぜかというと、子どもは愛情をもって怒ったとしても
その理由を大人のように理解することができないからです。
その結果、”自分は嫌われている”と思い
愛着障害を起こし、さらに悪い行動を繰り返すようになってしまいます。
ですから、”怒らない子育て”が重要になってきます。
では、悪いことをしている子どもに怒らずにどう接すれば良いのでしょうか。
子どもが悪いことをしたとき
0歳〜4歳程度

最初に1度共感し、その後に間違いを指摘することが効果的です。例を見てみましょう。
例1:2歳の子が友達をつねってしまった
2歳で、人に手を出す子は、人に関心のある子どもです。そのため、叱るときは、「本当は遊びたかったんだよね」という風に1度共感しましょう。そして、その後に「もっとこういうやり方のほうが、仲良く遊べるでしょ」というようにもっていってあげると、子どもも納得します。
4歳程度〜

最初に必ず理由を聞きましょう。
そして理由に共感しながらも、どこが間違っているのかを指摘しましょう。
例2:6歳の子が友達を仲間はずれにした

どうして◯◯ちゃんを仲間はずれにしたの?

〇〇ちゃんが嫌いだから…

何で◯◯ちゃんが嫌いなの?

この前遊んでいたら悪口を言ってきたから

悪口を言われたのかー。それは嫌な気持ちになるよね。

うん

今回仲間はずれにして◯◯ちゃんは嫌な気持ちにならなかったのかな?

いやな気持ちになったと思う。

嫌なことに嫌なことでやり返すのはよくないんじゃないかな。
物を泥棒に盗まれたら泥棒の家に盗み返しに行くの?

お母さんか警察に言う。

そうだよね。
嫌なことをされたら自分でやり返さずに、お母さんか、先生に伝えたらいいんじゃないかな。
このように、年齢が上がるほど理由を深く探る必要がありますが、
どちらにしろ1度は共感することが大切です。
子どもは1度共感されると安心して、自分の悪いところを冷静に見つめ直すことができます。
※注意すること
気をつけてほしいのは共感したまま終わらないということです。
「嫌なことをされたんだー」「それで仲間はずれにしたのね」「わかったよ」
このように終わってしまうと、悪い行動が認められたことになってしまいます。共感した後に、必ず悪い行動は否定しましょう。
また、子どもそのものを否定するのではなく、行動を否定するということもしっかり意識しましょう。
2 怒らないで子どもを育てるとどうなるのか
わがままにならないか
悪い行動そのものは否定されているので、わがままにはなることはありません。
何度も怒って育てたほうが言うことを聞かずわがままになります。
その理由について、成長した姿から考えてみましょう。
怒らない子育てが良い理由
何度も怒って子育てした場合
怒られ続けると、子どもは、だんだんと怒られることに慣れてしまいます。そうなると怒っても聞かない子…つまり不良へと育ってしまいます。その態度で周囲から浮いてしまい、どんどん自信がなくなっていってしまいます。
先生に指導されても反省せず、ニヤニヤするような子どもはほぼ、幼児期の怒りすぎが原因です。

怒らない子育てをした場合
恐怖でしつけをしていなければ、軽く言っただけでも反省することができます。その態度はいろいろな人から認められるので、さらに自信を深め、成長していくことができます。

まとめ
以上のことをまとめると以下のようになります。
✗ 怒って、恐怖を使って言うことを聞かせる ✗ 悪い部分を指摘せずに終わる ◯ 共感した後、間違いを指摘する
怒らないで子育てをするには、「共感した後に間違いを指摘する」というやり方が大切です。
私は教員や、研究者として、数千人の子どもと関わってきましたが、親と子どもの関わりは、子どもの様子から、手にとるように予想できます。
そのくらい子ども、特に幼児期の育て方は子どもの姿に表れるということです。
今より早い時期はありません。
悩んでいる方はぜひ今回の記事のやり方を参考にして実践してください。
子育てで大切なことついては以下のtwitterや記事でも解説しています
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